カード解説【16】星

16番[星]ルノルマンカード解説byナオミ・ノア

象徴(シンボル)

静けさに満ちた夜空の星々が描かれます。
現代では人工的な夜景やイルミネーション、灯台や誘導灯のイメージも許容されるでしょう。
明るさは月にもおよびませんが、小さな点のような星(星々)が船を港に導き、三賢者をひとりの男性のもとに導きます。

よく用いられる意味合い

星空の星々は、今夜突然輝きだしたものではありません。ひとりの人生はもちろんのこと、人類や自然の歴史をも映し出しています。ですから、確かな根拠をもって、良い時期、幸せな「前兆」を示します。
これまでの何かが報われる「兆し」かもしれませんし、始まりの確かな予感かもしれません。「自己(の思いや記憶)」と密接に結びついている「予兆」なので、単なる偶然のラッキー(☞クローバー参照)とは明らかに違います。

占いのゆくえ、方向性

小さくても複数輝いているのが「星」の強みです。可能性が幅広くあります。良い意味で、過去の集大成を表すこともあります。
本人の心が一点に定まった時から、成功が現実に向かい動き始めます。小さなきっかけや心の変化を大切に。
現実に速い展開が見られることもありますが、長期的な視点は絶対に必要です。

ネガティブな意味の場合・注意すべきコンビネーション

吉兆に浮き足立ってばかりではいけません。まだ何事も成し遂げてない、という謙虚さが大切です。信念が揺らいだり、自己中になると星は見えなくなります。
現実の状況(を表すカード)がネガティブな場合や、「月」や「雲」など現実の見通しが不確かなカードに囲まれている場合、まだ「思っているだけ・願っているだけ」ということもあります。
ただ、この「星」が悪い状況(やカード)にさえ好転の光をもたらすこともあります。また、心理面の悪影響を調整すれば、ビジネス的には十分に満足な結果を示すともいえます。

人物や時期

穏やかな人物が基本ですが、無口とは限りません。どんな時も希望を失わないところは頼りになります。夢見がちな発言が周囲に心配されつつ、いつの間にかちゃんと道を進んでいたりします。
恋愛の場合、独身者や「これから恋愛対象になり得る」人を表すことも。
時期的には、もともと長期的な展望と相性の良いカードなので長い目で見ます。「17」という数字が意味を持つのも、短くて日数であることが多いでしょう。特に短時間の占いであれば6時間と見ることもできます。

デイリーリーディングで出たら

特定の何かよりも、まず星のテーマである予感や希望を全体の雰囲気として思い描いてもいいでしょう。
物として見るなら暗い中に光を灯すもの、淡く純粋な色、透明感、かわいらしい宝石やガラス細工など。

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Top image by Evgeni Tcherkasski from Pixabay

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