「鎌」と「魚」。吸収される意味の解決法(前編)

[鎌]と[魚]ナオミ・ノアのルノルマン占い

今日は「鎌」→「魚」と出た時のコンビネーションリーディングの問題と、それを解決する考え方をお話しします。

◆各カードのおさらい

目的のために自ら何かを終わらせる、でしたね。
その目的とはどんな?
もともとは収穫が、鎌を振るう第一目的でした。
人生に当てはめると、身軽になって新しい未来を歩み始めるというのも目的のひとつ。具体的にいえば、収穫が象徴するように、結果を確定して区切りをつける感じ。そして、転機、転職、断捨離……。

束縛されない自由と、その代わり自分だけを頼りに自立すること。
魚は群れで泳ぐことはあっても、組織的に結びついている様子は見られません(実際のところはどうなのか、生物学的にまだわかっていませんが)。そこから、個々が独立し、他者からの保証・保護には頼りません。

互いに支配しないから、そして海はどこへでもつながっているから、行きたいところへ自由に行く、自由な移動、旅行、となります。

つなげてみます

鎌と魚

今度は2枚をつなげてみます。
直訳的に意味をただつなげると、「鎌=切るべきものを切って」そして「魚=自由」になる、という感じですね。

でも、ちょっと待って。

普通、「何も切らずに」自由になれるものでしょうか。最初から何も持っていなかった人でもなければ。

「しがらみや、何かに頼って生きていた状態を断ち切って」からでないと、人は自由にもなれないし、自立もできません。
ということは、「魚」のカードの中にすでに、「切るべきものを切る」意味は含まれてしまっています。

あれあれ?

じゃあ、「収穫」のほうの意味が鎌かな?

そうですね、実際の具体的な占いの中には、「収穫」というキーワードがピンとくる何かがあって、そのあと自立するとか、そういう解釈がしっくりくる状況もあるかもしれません。
でも、それは個別の特殊な状況です。

一般的に考えて、
「収穫」して「自由、自立」
という文面は、なんだかつながりが不自然な気がします。

それもそのはず。

脱線?迷路に迷い込んだ?

「鎌」のカードがもともと象徴していたのは、麦の収穫です。
「のぎへん」の「穫」です。農業、土の上、陸地のカードです。

魚だって漁で獲るじゃない、「漁獲」っていうでしょ、って、漢字で書いてみても字が違うのです。「けものへん」。しかも、舞台は海や川や湖、水の中です。

場面でつなげてみても不自然なはずです。

強引に押し切ってみる?

確かに、「魚」はビジネスのカードですから、「収穫」と無縁ではありません。利益確定とか、会社の収益決算とかを具体的に意味することはあり得ます。
「魚」→「鎌」なら、「ビジネス」→「収穫」、とイメージできますね。
うんうん。
でも、今回は逆。
「収穫」してから「独立」、という筋書きが当てはまる場合はありそうですけど、それって本当に、資本金とか退職金とか遺産とかが絡むケースに限られそうです。

例えば、恋愛や人間関係で「収穫」って何でしょう。
無職の人や、退職金の出ない転職の場合は?

解釈がしっくりこない時は、いったん白紙に戻しましょう。


ここでいったん、「収穫」のキーワードは引っ込めてみましょう。

あわてて完全に否定する必要はありません。

そうすると、否定したことが今度は解釈を制限してしまいます。「収穫ではないとして……」と考えなくていいということです、この場合は。

行き詰まったことが、間違いか正解かわからない時は、

どちらとも決めつけず保留にするということが大切ですし、有効です。

後編へ続きますね。

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