ルノルマンカード10番「鎌」→30番「ユリ」

さて、経験的にしっくりきた実占例では、
あるものを切り捨てた結果(鎌の意味)
心に平穏が訪れる(ユリの意味)
という解釈。
この事例では、鎌で切り捨てられた「あるもの」は、負担が膨れ上がった厄介な問題で、一日中そのことを気にして他の一切のことに頭も気持ちも向けられなくなるほどになっていました。

その問題を自分だけで片付けられるなら、集中して「一気に」片付けてしまっても「鎌」の範囲内に収まっていたでしょう。あとで振り返ると、イレギュラーな方法の奇策を使えばなんとかごまかして解決を先延ばしにすることもできたようです。でも現実は、自分ひとりでどうにかなる範囲を超えてしまっていた上に、その時点では「奇策」も思いつかず、他に頼れる人もいなかったため、問題そのものを放棄してリセットする結果となりました。

「鎌」には「瞬時」という意味がある

その時もし、解決を先延ばしにしていたら、時が解決していた可能性も実際にありました。でも、先延ばしは「鎌」ではないのです。時が解決するのを待っていたら、別の何かを失っていたのかもしれません。

その人は結果的に、費用的な損害も含めてスッパリその問題から手を引いたことで、日常の過ごし方がリセットされ、大切な人間関係や自分の仕事に早く向き合うことができました。瞬時にバッサリ切り捨てる「鎌」のおかげで、大切な日常の平和=「ユリ」を失わずに(手遅れにならずに)済んだと考えることができます。

「鎌」→「ユリ」なら、伐られる対象はユリではない

時系列的な流れの中でユリが後に出た場合はもちろんですが、「鎌」のカードの意味の中にすでに「今ある何かを切る」というニュアンスが含まれているので、「ユリ」は「鎌で何かを切ったこと」についての結果や影響や人生における意味などを説明していると考えるのが自然です。

「鎌」の直前や、時間的過去や、原因などの位置に出たカードがむしろ、刈り取られる対象の有力候補です。枚数の少ない展開などで「鎌」の対象がはっきりしない場合などに、改めて「何を切り捨てればいいのですか」と占うこともできますが、そうやって「ユリ」が出たのでない限り、「平穏が切り裂かれる」とか「青天の霹靂」と読んでしまうのは危険です。

「ユリ」→「鎌」だと

反対に、「ユリ」→「鎌」という展開であれば、そのような出来事を暗示する場合もあります。「鎌」が「早い展開」「一瞬で一変する出来事」を示すこともあるからです。それでも、前にこのブログでも書いたように、本来は「鎌」を振るうのは本人(自分自身)ですから、仮に青天の霹靂のような事態があったとしてもそれはやはり、当人がそれまでの平穏に甘んじていないで(「ユリ」の静寂や停滞をいったん切り裂いて)何かを決断する・ケリをつけるといった解釈を中心に考えるべきでしょう。

また、「ユリ」を人物と見なす解釈も選択肢としてはありますが、その辺の系統立った説明は上級講座の内容になってしまうので今日はこの辺で(^^)

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